現地時間2023年7月16日から19日まで、カナダのトロントで開催された学会、IAFPにおいて、本学TMGHの春日文子教授が、終身名誉会員賞を受賞しました。この賞は、IAFPの高い理想と目的に献身的に貢献したIAFP会員を表彰するものです。
春日教授は微生物学的食品安全リスク評価と食中毒の疫学、環境変化と人間の健康、システムリスクと健康への影響、食の安全・安定・安心の相互作用に焦点を当て、持続可能な世界に資する研究に一貫して携わってきたことが評価されました。
同教授は国際食品微生物規格委員会(ICMSF)委員、日本学術会議副会長、国立医薬品食品衛生研究所部長、国立環境研究所シニアフェローなどを務め、2015年よりFuture Earth Global Hub Director – Japanにも就いています。Future Earthは、持続可能な社会への転換をめざす、地球環境研究・サステナビリティ科学の国際的研究プラットフォームです。現在の地球、そして人間社会が直面している、持続可能性における危機的状況を科学的に明らかにし、それを回避するための知を、研究ネットワークの連携を推進して社会のステークホルダーとともに提供することを目的としています。長崎大学が掲げるプラネタリーヘルスと強く共鳴することから、プラネタリーヘルスの実現に向けた取り組みにあたりFuture Earthとの連携が期待されます。