長崎DrPHプログラム

公衆衛生に変革をもたらすリーダーを育成する高度専門教育プログラム

プラネタリーヘルス学環DrPHプログラムは、公衆衛生に変革をもたらすリーダーを育成する高度専門教育プログラムです。
3年間の教育課程で、入学時期は10月、クォーター制を採用、英語で行われるプログラムです。定員を限定し、5名です。

プラネタリーヘルス学環DrPHプログラムでは、地球環境とのバランスを考慮しつつ人々の健康増進に資する高い政策能力及び職業意識を持ったグローバルヘルス・リーダーを養成することを目指しています。

修了後は、本プログラムで得た知識、スキル、経験、ネットワークを駆使し、人々の健康改善のため、各国の省庁、自治体、医療機関、病院、国際機関、援助機関、NGO、財団、大学、研究所、シンクタンク、企業等にて公衆衛生に関わる政策、戦略、プログラムを変革するハイレベルなリーダーとしての活躍を期待しています。

教育課程は保健政策の立案や実行、評価に必要な知識やスキルを体系的に修得できるように編成しています。

具体的には、①プラネタリーヘルスの理解、②保健政策の立案・実行・評価に必要な洞察力や分析スキルの習得、③リーダーシップ・マネジメントに関するスキルの習得、④保健政策に関わるプロジェクトの提案、実行能力の習得を目指します。

1年次及び2年次前半に専門科目などを履修、2年次後半から3年次はDrPHプロジェクトの準備及び実施します。学習成果は取得単位数の確認、資格審査試験、博士学位論文の審査により評価します。

DrPHとはどのような学位ですか?DrPHとPhDの違いは何ですか?

Doctor of Public Health(DrPH)は、公衆衛生関連の政策立案及び実施に関する高度専門職業人に与えられる博士号です。公衆衛生関連組織のリーダーとしてのキャリアを求める人々のために設計されています。Doctor of Philosophy (PhD)は、特定の研究テーマについての高度な専門性を有する人々に与えられる博士号です。主に研究者や学者としてキャリアを求める人々のために設計されています。DrPHは特定の研究よりも実践に、実践の中でのリーダーシップに重きを置いていると言えるでしょう。

例えば、次のような想いをお持ちではありませんか?

  • 現実の公衆衛生問題を解決するのがいかに難しいか気づいている
  • 公衆衛生を巡る科学、政策、実践の間にあるギャップを埋めたい
  • 保健政策、戦略、プログラムの形成や実践の能力を高め、人々の健康向上に役立ちたい
  • 研究者や学者としてのキャリアよりも、実務のプロフェッショナルとしてのキャリアに関心がある
  • 公衆衛生を専門としたハイレベルなリーダーとして組織を率い、変革をもたらす人になりたい

DrPHは,公衆衛生専門家としてのキャリアを前進させたい方のためにあります。プラネタリーヘルス学環DrPHプログラム(長崎DrPHプログラム)は、人々の健康を改善するためには、科学、政策、実践の間にあるギャップを埋めることが重要と考えています。そのようなギャップを認識し、科学的知見を戦略的な行動に反映し、変革を実現させる能力を磨きたい方を求めています。

長崎DrPHプログラムは、保健政策の形成や実践を前進させることに強い意欲と明確なビジョンを持つ方、保健医療に関する様々な学問的背景と専門的な実践経験を有する方を歓迎します。公衆衛生や医学分野の学位を持っている必要はありません。

なぜ長崎DrPHプログラムか

長崎DrPHプログラムには次のような特徴があります。

  • Interdisciplinary:学際性

    地球規模の課題は一つの学問領域のみでは解決困難です。
    長崎DrPHプログラムは、プラネタリーヘルス(ヒトの健康を包含する概念であり、ヒトと地球との健全かつ持続的な共存を測る統合的な学際(超学際)領域)の考えに基づいています。
    医学系研究科を超えて全学で組織され、医学保健のみならず人文学、社会科学、自然科学の専門家を有しており、学際的な教育を受けることが可能です。

  • Global:グローバル

    地球規模の課題は一つの学問領域のみでは解決困難です。
    COVID-19に代表される健康危機のように、公衆衛生課題は国境を越えたグローバルな課題であり、一国(日本)以外にも目を向ける必要があります。
    長崎DrPHプログラムは、グローバル思考、グローバル志向を重視します。
    世界の人々の健康の改善を視野に入れ、グローバルな課題、多様な国の事例、他国について学習、研究することが可能です。

  • Leadership:リーダーシップ

    COVID-19に代表される公衆衛生危機のように、課題を実際に解決するリーダーが求められています。
    長崎DrPHプログラムは、 公衆衛生に変革をもたらすリーダーを育成する高度専門教育プログラムです。リーダーシップ・マネジメントに関するスキルの習得のほか、演習等を通じて実践することが可能です。
    修了後、各国の省庁、自治体、医療機関、病院、国際機関、援助機関、NGO、財団、大学、研究所、シンクタンク、企業等のハイレベルなリーダーとしての活躍していただくことを期待しています。

  • Policy: 政策

    これまで大学は科学的エビデンスの構築に力を入れていました。
    長崎DrPHプログラムは、さらにその先を求めています。科学的エビデンスを政策に繋げ、政策と実践の乖離に目を向け、人々の生活と健康を実際に改善する方法を学びます。
    長崎DrPHプログラムは、 これまでの大学院教育には無かった政策提言トレーニングを受けることが可能です。

  • Practice:実践

    公衆衛生課題は実践を通して克服されなければなりません。
    長崎DrPHプログラムは、実践を重視し、教育課程は保健政策の立案や実行、評価に必要な知識やスキルを体系的に修得できるように編成しています。実践に関わる多様な経験を有した様々な教員と講師が参画します。

  • History:歴史

    長崎大学は日本の西洋医学の発祥地です。医学教育のみならず、長年に亘る熱帯医学研究とグローバルヘルスの実践的教育の蓄積があります。ベトナム、フィリピン、ケニアなど海外研究拠点を有しています。

  • Diversity:多様性

    多様性が政策や組織をより良いものにします。
    長崎DrPHプログラムは、多様な研究科、学外組織、国籍、職種の教職員から構成されています。その職歴は政府、保健医療サービス機関、病院、国際機関、援助機関、NGO、財団、大学、研究所、企業など多彩です。
    キャンパスでは世界中の学生が学んでいます。新たなアイデア、価値観、文化、政策、組織、働き方などに接し、学びを深めることが可能です。

長崎大学では、長年に亘り、日本政府、JICA、国立感染症研究所、国立国際医療研究センター、東京大学、ロンドン大学等とのグローバルなネットワークを築いています。長崎DrPHプログラムは、この長年の協力関係から生まれた教育と研究の積み重ねの上に設計されており、多様な機関や人々に出会いつつ学習を深めることが可能です。

実務研修、DrPHプロジェクトなどの実践的な演習の機会が用意されています。実践力を身につけることが可能です。

パブリックヘルス、グローバルヘルス、プラネタリーヘルスの違いは何ですか。

本学環においては、次のとおり位置づけています。

  • パブリックヘルス(公衆衛生学):ヒトの健康問題を集団として把握し、その原因を解明し、適切な対応策を提案し、社会全体の健康改善をめざす学問領域
  • グローバルヘルス:公衆衛生課題のうち、グローバルレベルでの理解や対応が必要な課題に焦点を当てた学問領域
  • プラネタリーヘルス:ヒトの健康を包含する概念であり、ヒトと地球との健全かつ持続的な共存をはかる統合的な学際(超学際)領域

長崎DrPHプログラム修了後の進路

長崎DrPHプログラム修了者は、公衆衛生分野に変革をもたらすリーダーになることが期待されています。長崎DrPHプログラムの教育課程で得た知識やスキルを駆使し、中央省庁、自治体、保健医療サービス機関、病院、国際機関、援助機関、NGO、財団、大学、研究所、シンクタンク、企業などで働くこととなるでしょう。どこで働くにせよ、DrPH修了者の役割は公衆衛生研究を効果的な政策、プログラム、プロジェクトに実装し、人々の健康を改善することです。

長崎大学プラネタリーヘルス学環DrPHプログラムは、地球環境とのバランスを考慮しつつ、人々の健康増進に資する高い政策能力と職業意識を持ったグローバルヘルス・リーダーを養成することを目指します。

長崎DrPHプログラムは、学生が必要とされるコンピテンシーを育み、保健政策立案や実行、評価に必要な知識やスキルを修得できるように教育課程を体系的に編成しています。全ての授業を英語で開講し、グローバル人材の育成に最適な環境を提供しています。学内の多様な教員を組織横断的に配置しており、学生が従来の公衆衛生教育の枠に留まらない幅広い知識や専門性を身に付けることが可能です。

長崎DrPHプログラムの教育課程は、専門科目と演習科目により構成されます。専門科目は少人数制の講義で行い、学生は教員とのディスカッションを通してプラネタリーヘルスに着目した公衆衛生分野のリーダーとなるために必要な知識やスキルを習得します。演習科目では、学生は専門科目で得た知識やスキルを実地に活かす機会を得ます。学生は実社会における公衆衛生課題の解決に実際に取り組み、その経験を博士プロジェクト論文としてまとめることで研究、政策、実践を橋渡しする能力を向上させます。

カリキュラムポリシー

 
  1. プラネタリーヘルスの概要の理解
    1. 1) 人類の健康と文明、地球自然環境の関連性についての知識
    2. 2) プラネタリーヘルスが保健政策に与える示唆の理解
  2. 保健政策の立案・実行・評価に必要な洞察力や分析スキルの習得
    1. 1) 政策過程や実装科学の理論的な理解
    2. 2) 保健システムの分析と提言導出能力
    3. 3) 政策立案・評価に使われるデータ分析法の理解
  3. リーダーシップ・マネジメントに関するスキルの習得
    1. 1) 組織マネジメント能力
    2. 2) 交渉・コミュニケーション能力
    3. 3) グローバルヘルスガバナンスに関する知識
  4. 保健政策に関わるプロジェクトの提案、実行能力の習得
    1. 1) 保健政策に関わるプロジェクトを提案し、実行する能力
    2. 2) 博士論文を執筆する能力

授業科目一覧

形態 科目群 科目名
講義 プラネタリーヘルス プラネタリーヘルス特論
政策とシステム 政策過程特論
実装科学特論
保健システム論
データと分析 政策分析法特論
リーダーシップとマネジメント 組織マネジメント特論
渉外マネジメント特論
グローバルヘルスガバナンス特論
実習 実務研修
DrPHプロジェクト

カリキュラムマップ

1Q 2Q 春期調整期間 3Q 4Q 夏期調整期間
10-12月 1-2月 3月 4-5月 6-8月 9月
Year 1 プラネタリーヘルス特論
(2単位)
保健システム特論
(1単位)
実装科学特論
(1単位)
実務研修(2単位)
組織マネジメント特論
(1単位)
渉外マネジメント特論
(1単位)
グローバルヘルスガバナンス特論
(1単位)
疫学・統計学Ⅰ 保健システム・政策Ⅰ 疫学・統計学Ⅱ 医療経済学
Year 2 政策過程特論
(1単位)
政策分析法特論
(1単位)
筆記試験 プロジェクト提案書作成 DrPHプロジェクト(4単位)
量的調査法 口頭試験
質的調査法
Year 3 DrPHプロジェクト(4単位) 論文審査
最終口頭試験

※上記のカリキュラムマップは今後変更される可能性があります。

科目区分

  • プラネタリーヘルス
  • 政策とシステム
  • データと分析
  • リーダーシップとマネジメント
  • 演習科目
  • 補完科目

科目概要

1.講義科目

科目区分プラネタリーヘルス
授業科目:プラネタリーヘルス特論
「プラネタリーヘルス特論(2単位)」では、プラネタリーヘルスの概要を理解するため、社会学、経済学、政治学、工学、環境学、文化人類学といった様々な学問分野の教員がオムニバス方式で授業を行います。人類の健康と地球環境は密接に関わっており、人類の活動がどのように地球環境を変化させ、その環境変化がどのように人の健康に影響しているか、またそれに適応して健康被害を最小限に抑えるにはどのような方策が必要なのかを理解することが今日ますます重要になっています。本科目では、プラネタリーヘルスによる包括的なアプローチの基本概念を習得すると共に、様々なこれまでの、そしてこれからの問題に適応していくための保健政策と保健プログラムの運用を検討することを目指します。本科目を通し、プラネタリーヘルスに関する学際的な理解力と考察力を習得し、持続的な健康と開発を可能とするマルチセクトラルプログラム案件の策定に向けた素地を養います。
科目区分政策とシステム
授業科目:政策過程特論、実装科学特論、保健システム特論

保健政策と保健システムに関する主要な概念枠組みを学び、その応用力を養うことを目指します。

「政策過程特論(1単位)」では、政策過程・サイクルについての深い洞察力を養い、政策変化が起きる理由を説明する能力を身に付けます。本科目では、公共政策学の知見や主要理論を応用し、保健政策が作られるプロセスやそのプロセスに影響を与える要因を理解することを目指します。同時に事例研究が拠って立つ因果推論の方法論について理解を深め、政策研究が蓄積してきた科学的知見をより深く理解するための能力を向上させます。

「実装科学特論(1単位)」では、政策実装(implementation)を中心テーマとし、主要概念や問題点、その解決法を理解することを目指します。本科目では、近年、「実装科学」として成立しつつある学問分野に立脚し、保健システムの複雑性、政治経済等との相互関連性、文脈依存性を理解したうえで保健政策の実装化を検証する能力を養います。具体的には政策と実施の乖離を検証し、その対応策を立案し実施する能力、政策の実践を取り巻く文脈を理解し政策実践プロセスを検証する知識とスキル、問題解決の革新的アプローチを考案、実施、評価する知識とスキルを習得します。

「保健システム特論(1単位)」では、グローバルヘルスのリーダーとして保健システムが抱える問題を特定し、解決する能力を養います。本科目では、保健システムの問題点を分析し、システム改善のためのオプションを理解し、実現可能な提案を導く能力を習得します。

科目区分データと分析
授業科目:政策分析法特論
「政策分析法特論(1単位)」では、政策の立案や評価に使われる分析法を理解します。科学的エビデンスに基づいた政策決定を促すには、エビデンスの創出に使われるデータや分析法について一定の理解をしておく必要があります。本科目では、集団レベルの健康課題を発見し、政策案のアセスメントや比較、既存政策の評価に使われる数理的な手法を理解することを目指します。具体的には、メタ解析、ビッグデータ解析、医療技術評価、モデリング、介入研究効果予測といった分析アプローチを取り上げ、それぞれのアプローチにおいて、どのようにデータが収集、分析され、政策立案に活かされているかについてグローバルヘルス分野のリーダーとして必要な素養を習得します。
科目区分リーダーシップとマネジメント
授業科目:組織マネジメント特論、渉外マネジメント特論、グローバルヘルスガバナンス特論

組織の経営や渉外に関するスキルを習得します。

「組織マネジメント特論(1単位)」では、組織のマネジメント及び戦略策定に関わる知識、技術、スキルを習得します。本科目では、組織経営と事業戦略、財務マネジメント、チームマネジメント、イノベーションとアントレプレナーシップに関する基本的理論と実務について知識、技術、スキルを向上させることを目指します。

「渉外マネジメント特論(1単位)」では、組織や事業の渉外に関わる知識、技術、スキルを習得します。交渉の基本理論、国際交渉や組織間交渉等の実際、各種文書作成の仕方、パブリックコミュニケーション等について理解を深め、実践で活用できるスキルを養うことを目指します。

「グローバルヘルスガバナンス特論(1単位)」では、疾病対策、保健政策、保健システム、危機管理に関連する国際的な法的枠組み、国際指針、行動規範を知り、その策定における国家間の議論、合意形成、駆け引き等を進めるうえで必要なリーダーシップ・スキルについて理解を深めます。世界保健総会等の国際場裏での外交術、国際パートナーシップ、民間基金、職能団体、市民団体との協働、協調、調整に関わる実務能力を向上させ、多様な状況において適切で有効な政策を実施する能力を養います。

2.実習科目

授業科目:実務研修
「実務研修(2単位)」では、1年次の夏期調整期間を利用して、国際機関、政府機関、NGO、民間企業等で短期の実務研修を行います。公衆衛生を専門とするプロフェショナルとして、派遣先機関が抱える課題の中で、短期間で解決法を示せる課題を学生自らが特定します。1年次の専門科目で身に付けた専門知識やスキルを、課題解決に活かし、限られた時間の中で一定の成果を挙げることが要求されます。この経験を通して課題設定、調整・交渉、コミュニケーションに関するスキルを磨きます。
授業科目:DrPHプロジェクト
  • DrPHプログラムにおける学修の集大成として、学生は2年次の後半から3年次にかけて国際機関・政府機関・NGO・民間企業等を受入機関としたプロジェクトを実施します。
  • 学生はこれら受入機関に所属するか、あるいはこれらをクライエントとして、その戦略計画策定や実施といった業務に従事します。この経験を通して、調整・交渉能力、保健政策やプログラムの提案、実施能力を高めます。
  • プロジェクトの知的成果物として、学位論文を執筆し、学環及び受入機関に提出します。
  • なお、DrPHプロジェクトは一般的なインターンとは異なります。受入機関にて単に見習いをするだけでは不十分であり、受入機関の要請に応じて知的な貢献をする必要があります。

<実施期間>

  • DrPHプロジェクトの開始は、2年次の第4クォーター(6月)以降で、受入機関と合意した期日を開始日とします。
  • 開始日までに、DrPHプロジェクトの提案内容に関する口頭試験(Oral Qualifying Exam: OQE)に合格する必要があります。
  • プロジェクト期間は10か月以上を原則とし、これにはプロジェクト成果物の執筆期間を含めることができます。
  • 就学期間を延長する場合を除いて、プロジェクトは3年時の第3クォーターまでに終了する必要があります。

<受入機関及びテーマ>

  • プロジェクトの受入機関となる組織を明確に定める必要があります。
  • 学生が入学前に所属していた組織をプロジェクトの受入機関とすることは認められますが、入学前に従事していた業務の単なる延長となることは認められません。
  • (補足)受入機関は入学前に決める必要はありません。
  • プロジェクトのテーマは公衆衛生に関わるものでなければならず、また、受入機関の政策や戦略に影響を与えうる内容とする必要があります。
  • 受入機関の選定及び受入条件の交渉は、原則として学生の責任において行います。学生は適宜プロジェクト・アドバイザーの助言を得ることができます。
  • 受入機関と学生の関係は、学生が受入機関の従業員となる場合や、受入機関から外部コンサルタントとして業務委託を受ける場合など、さまざまな形態が想定されます。
  • いずれの場合も、学生及び受入機関の相互の合意に基づき受入形態を決め、両者で必要に応じて合意書を締結します。
  • (補足)大学が学生に給与や手当を支払うことはありません。

<DrPH博士論文>

  • 学生は、プロジェクト演習の最終成果物として博士論文をまとめ、受入機関及び学環長に提出します。
  • 博士論文の形式や内容は、DrPHプロジェクトの性質により異なるものの、原則として受入機関を主たるオーディエンスとし、その政策、戦略、実践を前進させ、改善するための提言を含むことを基本とします。
  • このDrPH博士論文は原著論文(Original Research Article)としての性格を持つ必要はありません。既存の科学的知見を活用・統合し、保健政策課題の特定や分析を通して解決策を提案し、また、解決策を実施する場合はそこから得られた教訓をまとめる文書となります。

3.補完科目

科目区分補完科目
授業科目:疫学・統計学Ⅰ、疫学・統計学Ⅱ、保健システム・政策Ⅰ、量的調査法、質的調査法、医療経済学
公衆衛生以外の分野からの学生も積極的に受け入れるため、入学時点で専門科目を理解するための基礎知識に偏りがある可能性があります。そこで必要に応じて疫学、統計学、保健システム・政策、量的・質的調査法、医療経済学など、熱帯医学・グローバルヘルス研究科博士前期課程で提供されている科目を補完科目として受講することが可能です。なお、補完科目は単位としては認定されません。

4.学習環境

自習室
365日、24時間可能です。

図書館 (医学分館)
学習、閲覧等可能です。通常期平日は8:30-22:00、土日祝日は10:00-20:00に開館、夏季・年末年始等休館です。中央図書館(文教キャンパス)も利用可能です。

電子ジャーナル
約20,000タイトルが利用できます。

メールアドレス、Wifi
各学生にアドレスを付与します。学内 Wifi 利用可能です。

坂本キャンパス案内

長崎にはどのぐらいの期間滞在する必要がありますか?

長崎DrPHプログラムは修業年限を3年とする博士後期課程であり、1年次〜2年次前半はフルタイムの学生として原則長崎において学業に従事します。2年次後半からのDrPHプロジェクト期間は、受入機関でのパートタイム勤務など個人の状況に合わせた柔軟な勤務、学業体制を組むことができます。

詳しくはカリキュラムをご覧下さい。

修士の修了から年月が過ぎました / 修士は公衆衛生学ではありません。公衆衛生学の専門知識を補う機会はありますか?

あります。 「補完科目」を設けています。

  • 特に公衆衛生以外の分野から進学する学生の基礎的知識を補完するため,学生の必要に応じ,熱帯医学・グローバルヘルス研究科の博士前期課程で開講している科目(「疫学・統計学Ⅰ」,「疫学・統計学II」「保健システム・政策Ⅰ」,「量的調査法」,「質的調査法」,「医療経済学」)を履修することができます。
  • 学生はカリキュラム・コーディネーターと相談の上,補完科目を履修する必要性について判断します。
  • 補完科目の単位は認定しませんが,各科目で設定する課題や最終試験を受け,知識の到達度を確認します。
  • 補完科目で扱う内容は2年次の筆記試験(Written Qualifying Exam: WQE)の出題対象となりえます。

熱帯医学・グローバルヘルス研究科の科目聴講できますか?

公衆衛生以外の分野からの学生も積極的に受け入れるため、入学時点で専門科目を理解するための基礎知識に偏りがある可能性があります。そこで必要に応じて疫学、統計学、保健システム・政策、量的・質的調査法、医療経済学など、熱帯医学・グローバルヘルス研究科博士前期課程で提供されている科目を補完科目として受講することが可能です。なお、補完科目は単位としては認定されません。

氏名 職名 研究分野 研究科等 researchmap 詳細
平山 謙二 教授 免疫遺伝学、寄生虫学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
渡辺 知保 教授 人類生態学,毒性学,持続可能性と健康 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
春日 文子 教授 サステナビリティ、超学際研究コーディネート、食品安全リスクアセスメント 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
北 潔 教授 分子寄生虫学、熱帯医学、生化学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
神谷 保彦 教授 小児保健学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
相賀 裕嗣 教授 保健人材、保健情報システム、食糧安全保障・栄養、顧みられない熱帯病、緊急援助 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
門司 和彦 教授 人類生態学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
青柳 潔 教授 公衆衛生学 医歯薬学総合研究科 detail
大西 眞由美 教授 医療管理学、医療系社会学,衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含む,衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含まない,衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含む,衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含まない,医療管理学、医療系社会学,高齢者看護学、地域看護学,高齢者看護学、地域看護学 医歯薬学総合研究科 detail
有吉 紅也 教授 臨床熱帯医学、臨床感染症学、臨床疫学 熱帯医学研究所 detail
金子 聰 教授 疫学(感染症、生活習慣病、母子保健、がん)、保健医療情報システム 熱帯医学研究所 detail
皆川 昇 教授 病害動物学 熱帯医学研究所 detail
高村 昇 教授 分子疫学、国際放射線保健学、公衆衛生学、内分泌学、内科 原爆後障害医療研究所 detail
吉田 文彦 教授 国際関係論 核兵器廃絶研究センター detail
大嶺 聖 教授 地盤環境工学,廃棄物地盤工学,地盤防災工学 総合生産科学研究科 detail
阪倉 良孝 教授 水圏生産科学,動物生理化学、生理学、行動学 総合生産科学研究科 detail
植木 優夫 教授 統計学,生物統計学,遺伝統計学 総合生産科学研究科 detail
持田 恵一 教授 システムゲノム科学,作物生産科学,応用分子細胞生物学,循環型社会システム 総合生産科学研究科 detail
藤田 則子 教授 リプロダクティブヘルス、女性の健康、がん対策(子宮頸がん) 保健人材、保健システム強化 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
藤岡 貴浩 教授 環境負荷低減技術、保全修復技術,土木環境システム,移動現象、単位操作 総合生産科学研究科 detail
三輪 加奈 教授 開発経済学 経済学研究科 detail
増田 研 教授 医療人類学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
吉岡 浩太 准教授 公衆衛生、顧みられない熱帯病、シャーガス病、医薬品アクセス、政策提言 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
成田 真樹子 准教授 経済政策 経済学研究科 detail
河村 有教 准教授 国際比較刑事法, アジア・アフリカ法, 国際人権論, ジェンダーと人権 多文化社会学研究科 detail
ギュルベヤズ アブドゥルラッハマン 准教授 言語学,社会学,思想史 多文化社会学研究科 detail
小松 悟 准教授 開発経済学、環境経済学 多文化社会学研究科 detail
コンペル ラドミール 准教授 現代日本政治外交論 多文化社会学研究科 detail
細田 尚美 准教授 文化人類学、移民研究 多文化社会学研究科 detail
メイソン シャネン 准教授 高等教育学,外国語教育,教育学 教育学部 detail
西川 貴文 准教授 構造工学、地震工学 総合生産科学研究科 detail
佐々木 謙二 准教授 土木材料、施工、建設マネジメント,構造工学、地震工学 総合生産科学研究科 detail
昔 宣希 准教授 環境経済学, 環境ビジネス学 総合生産科学研究科 detail
Marco Liverani 准教授 Health Policy and Systems; Southeast Asia 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
佐藤 美穂 准教授 保健システム(保健人材)、ジェンダー 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
Lina Madaniyazi 准教授 環境疫学、気候変動、大気汚染 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 detail
佐藤 靖明 准教授 人類学、アフリカ地域研究 多文化社会学研究科 detail

入試情報

アドミッション・ポリシー

DrPHプログラムは入学者に以下の資質、素養を求めます。
(1)  公衆衛生又はその関連分野*¹において,研究・実践能力を修得するために必要な基礎知識及び技術,論理的な思考能力を有する。
(2) 課題解決に向けてリーダーシップを発揮できる素養,協調性,コミュニケーション能力を備えており,公衆衛生の向上に貢献しようとする向学心を有する。
(3) 保健政策の形成や実践を前進させることに強い意欲及び明確なビジョンを有する。
*1: 関連分野として公衆衛生のほか,保健医療,健康科学,自然環境,社会開発,平和構築,国際協力,公共政策,組織経営など幅広い分野を考慮します。

出願資格

4年以上の関連分野*¹における実務経験*²があり,かつ募集要項に記載された資格を満たすこと。
*1: 関連分野として公衆衛生のほか,保健医療,健康科学,自然環境,社会開発,平和構築,国際協力,公共政策,組織経営など幅広い分野を考慮します。
*2: 政府・民間部門を問いません。勤務地の国内外を問いませんが,開発途上国における経験があると望ましいです。原則として,インターンやボランティア活動等は,実務経験とはみなしませんが,別途考慮します。

外国語検定試験の標準条件

  • 英語を第一言語としない候補者の場合、CEFR B2レベル(IELTS 5.5、TOEFL iBT 72、Duolingo English Test 100)を標準条件としています。
  • 標準条件に満たない者の受験を制限するものではありません。
  • 外国語検定試験は有効期限がありますので、募集要項を確認してください。

修業年限

3年間

※長崎DrPHプログラムは修業年限を3年とする博士後期課程であり、1年次〜2年次前半はフルタイムの学生として原則長崎において学業に従事します。
※2年次後半からのDrPHプロジェクト期間は、受入機関でのパートタイム勤務など個人の状況に合わせた柔軟な勤務、学業体制を組むことができます。なお、入学前の勤務先を受入機関とすることは認められますが、入学以前の業務内容を単に継続することはDrPHプロジェクトとして認められません。

入学時期

10月始め

募集人数

5人

選抜方法

入学選抜は面接、外国語検定試験、書類審査の成績により総合的に判定します。

  • 面接では提出された書類に基づき、受験者に学務遂行への関心・意欲及び具体的な将来のキャリア設計等に対する質疑応答を行います。
  • 外国語検定試験では英語による授業科目の受講や指導を受けるに必要な英語力を有していることを確認します。
  • また、その他に習得した言語能力を有する場合は別途評価します。

入学試験スケジュール

学生募集要項 1月下旬頃公表予定(詳しくは募集要項を参照)
出願資格審査 出願資格又は4年以上の関連分野における実務経験(希望者)の審査
3月中旬頃締切
出願 所定の出願書類の提出
4月初旬~中旬頃
試験 出願書類審査及び面接試験
5月中旬頃 受験者と調整の上決定

2024年度入試 募集要項

2024年度入試 募集要項(通常版) 閲覧する

出願書類様式集

以下、出願書類様式集(作成にあたっては以下の様式を使用ください) 入学願書・志望理由書・研究業績調書の作成にあたっては、手書きせず、原則としてMS Wordにて入力してください。

入学願書【Form1】  Wordダウンロード
写真票・受験票【Form2.3】 Wordダウンロード
志願理由書【Form4】 Wordダウンロード
在職証明書【Form5】 Wordダウンロード
研究業績調書【Form6】 Wordダウンロード
出願資格審査申請書【Form7】 Wordダウンロード

学費(検定料、入学料及び授業料)

検定料 ¥30,000
入学料 ¥282,000
授業料 ¥535,800/年(授業料は改定されることがあります。)
2021年4月1日現在の額です。

授業料の納付方法については、こちらをご覧ください。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/campuslife/fee/index.html

経済支援(授業料免除、奨学金等)

長崎大学独自の入学料免除・授業料免除制度

詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/campuslife/support/free/free/graduate/index.html

主な奨学金、研究奨励金等
<長崎大学内>
  • プラネタリーヘルス学環研究奨励金
    目 的 長崎大学大学院プラネタリーヘルス学環は、学際的な教育・研究を通して、人間社会と地球・生態系の共存を主要な課題とするプラネタリーヘルスの実現に貢献できる人材の養成を目的としており、 Doctor of Public Healthプログラム(以下「DrPHプログラム」という。)においては、プラネタリーヘルスの中核となる地球規模での公衆衛生に関わる科学、政策および実践を橋渡しできるプロフェッショナル人材を養成する。この目的を達成するため、DrPHプログラムに在学する者に対し、経済的な負担を軽減し、修学及び研究に専念できるようにするための研究奨励金を給付する。
    対 象 プラネタリーヘルス学環(DrPHプログラム)の学生
    (採用人数は、年度ごとに決定)
    形 態 給付型(家計基準によらない)
    給 付 額 1人あたり 月額15万円
    申込方法 詳しくは募集要項及びQ&Aを参照
  • 長崎大学卓越大学院(WISEプログラム)教育研究支援経費
    団 体:長崎大学卓越大学院(WISEプログラム)
    給付額:卓越大学院生 月額20万円
    卓越大学院候補学生 月額10万円
    区 分:給付型
    対 象:博士後期課程の学生(入学者又は入学予定者を対象に募集)
    プログラムの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/
  • 長崎大学特別研究奨学生
    団 体:長崎大学
    給付額:月額5万円
    月額10万円(最終学年の学生であり、特に優れている者)
    区 分:給付型
    対 象:博士後期課程の学生
  • 長崎大学プラネタリーヘルス研究奨励金
    団 体:長崎大学
    給付額:月額5万円
    区 分:給付型
    対 象:大学院学生

長崎大学内の奨学金等については、募集があった際に対象者に個別に案内を行います。

<民間財団・地方公共団体奨学金>

詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/campuslife/support/free/private/index.html
奨学金には大学を通さず直接募集を行っている奨学団体等もありますので、各自情報を集めてください。

<日本学生支援機構奨学金>

人物及び学業に優れた学生であって経済的理由により修学に困難があるものに対し、学資の貸与等を行う日本学生支援機構による奨学金制度が設けられています。
詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/campuslife/support/free/ikueikai/index.html

その他長崎大学の経済支援情報はこちらをご覧下さい。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/campuslife/support/

長崎DrPHプログラム出願

DrPHとはどのような学位ですか?DrPHとPhDの違いは何ですか?

Doctor of Public Health(DrPH)は、公衆衛生関連の政策立案及び実施に関する高度専門職業人に与えられる博士号です。公衆衛生関連組織のリーダーとしてのキャリアを求める人々のために設計されています。Doctor of Philosophy (PhD)は、特定の研究テーマについての高度な専門性を有する人々に与えられる博士号です。主に研究者や学者としてキャリアを求める人々のために設計されています。DrPHは特定の研究よりも実践に、実践の中でのリーダーシップに重きを置いていると言えるでしょう。

DrPHには誰が出願すべきですか?

DrPHは公衆衛生専門家としてのキャリアを前進させたい方のためにあります。長崎DrPHプログラムは、人々の健康を改善するためには、科学、政策、実践の間にあるギャップを埋めることが重要と考えています。そのようなギャップを認識し、科学的知見を戦略的な行動に変換し、変革を実現させる能力を磨きたい方を求めています。

長崎DrPHプログラムは、保健政策の形成や実践を前進させることに強い意欲と明確なビジョンを持つ方、保健医療に関する様々な学問的背景と専門的な実践経験を有する方を歓迎します。公衆衛生や医学分野の学位を持っている必要はありません。

もし、あなたが次のような想いを持っていれば、長崎DrPHプログラムに応募すべきでしょう。

  • 現実の公衆衛生問題を解決するのがいかに難しいか気づいている
  • 人々の健康を改善するために保健政策、戦略、システム、組織を利用することを目指している
  • 公衆衛生に関する研究者や学者としてのキャリアよりも、公衆衛生に関する実務プロフェッショナルやリーダーとしてのキャリアに関心がある
  • 公衆衛生専門家として、ハイレベルなリーダーとしての責任を負う覚悟がある

概要の「誰が出願すべきか」をご覧下さい。

長崎DrPHプログラムの特徴について教えてください。

概要の「なぜ長崎DrPHプログラムか」をご覧ください。

長崎DrPHプログラム修了後の進路はどのようなものですか?

長崎DrPHプログラム修了者は、公衆衛生分野に変革をもたらすリーダーになることが期待されています。長崎DrPHプログラムの教育課程で得た知識やスキルを駆使し、中央省庁、自治体、保健医療サービス機関、病院、国際機関、援助機関、NGO、財団、大学、研究所、シンクタンク、企業などで働くこととなるでしょう。どこで働くにせよ、DrPH修了者の役割は公衆衛生研究を効果的な政策、プログラム、プロジェクトに変換し、人々の健康を改善することです。

概要の「長崎DrPHプログラム修了後の進路」をご覧下さい。

長崎DrPHプログラムに定員はありますか?

長崎DrPHプログラムは毎年5人の学生を受け入れます。
最高水準の教育研究環境を提供するために人数を限定しています。

入試情報の募集人数をご覧下さい。

長崎DrPHプログラムの応募要件はどのようなものですか?

募集要項をご覧下さい。

学位に関し、公衆衛生修士号を持っていなくとも受験できますか?

修士(公衆衛生学)と同等以上の学位号保有者は受験できます。

募集要項をご覧下さい。

「関連分野における実務経験」の関連分野とは何ですか?

関連分野として公衆衛生のほか,保健医療,健康科学,自然環境,社会開発,平和構築,国際協力,公共政策,組織経営など幅広い分野を考慮します。政府・民間部門を問いません。勤務地の国内外を問いませんが、開発途上国における経験があることが望ましいです。

入試情報をご覧下さい。

関連分野における実務経験にインターンやボランティア活動は入りますか?

原則としてインターンやボランティア活動等は実務経験とはみなしませんが、別途考慮します。

入試情報をご覧下さい。

「英語による授業科目の受講や研究指導を受けるに必要な英語力」とは具体的に何ですか?

英語を第一言語としない候補者の場合、CEFR B2レベル(IELTS 5.5、TOEFL iBT 72、Duolingo English Test 100)を標準条件としています。標準条件に満たない者の受験を制限するものではありません。

入試情報をご覧下さい。

修業年限は何年間ですか?

長崎DrPHプログラムの修業年限は3年間です。

入試情報の修業年限をご覧下さい。

入学時期はいつですか?選ぶことができますか?

長崎DrPHプログラムは毎年10月始めに開講します。
長崎DrPHプログラムの学生はDrPHプロジェクトに進む前に専門科目を履修する必要があります。専門科目の日程は固定されており、学生は10月始めのDrPHプログラムの開講時期から学習を始めることが必要です。

入試情報の入学時期をご覧下さい。

選抜方法はどのようなものですか?

入学選抜は面接、外国語検定試験、書類審査の成績により総合的に判定します。

  • 面接では提出された書類に基づき、受験者に学務遂行への関心・意欲及び具体的な将来のキャリア設計等に対する質疑応答を行います。
  • 外国語検定試験では英語による授業科目の受講や指導を受けるに必要な英語力を有していることを確認します。
  • また、その他に習得した言語能力を有する場合は別途評価します。

詳しくは募集要項をご覧ください。 

入試情報の選抜方法をご覧下さい。

出願前に指導教員を決める必要はありますか?

必要ありません。

出願前に教員にコンタクトすることは可能です。

出願時に研究計画書を提出する必要はありますか?

必要ありません。

研究については、DrPHプロジェクトの説明をご覧ください。受入先も出願前に決める必要はありません。

過去の入試実績はどのようなものでしょうか?

【2022年度】

  • 受験者は7名、合格者数は5名でした。
  • 合格者の内訳は、留学生3名(アフリカ、アジア)、日本人2名でした。
  • 合格者の職種は様々でした。

【2023年度】

  • 受験者は10名、合格者数は5名でした。
  • 合格者の内訳は、留学生3名(アフリカ、アジア)、日本人2名でした。
  • 合格者の職種は様々でした。

入学前にDrPHプロジェクトの受入機関を決める必要はありますか?

必要はありません。入学後に学生が主体的に計画し、教員が助言や支援を行います。

カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。

出願締切と選抜試験の時期はいつですか?

出願締切は4月、選抜試験は5月を予定しています。

詳しくは募集要項をご覧下さい。

長崎にはどのぐらいの期間滞在する必要がありますか?

長崎DrPHプログラムは修業年限を3年とする博士後期課程であり、1年次〜2年次前半はフルタイムの学生として原則長崎において学業に従事します。2年次後半からのDrPHプロジェクト期間は、受入機関でのパートタイム勤務など個人の状況に合わせた柔軟な勤務、学業体制を組むことができます。

詳しくはカリキュラムをご覧下さい。

修了時に授与される学位の名称は何ですか?

日本語が博士(公衆衛生学)、英語がDoctor of Public Healthです。

カリキュラム

カリキュラムはどのようなものですか?

カリキュラムをご覧下さい。

DrPHプロジェクトはどのようなものですか?

カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。

DrPHプロジェクトの受入機関と学生の関係はどのようなものですか?

受入機関との関係は、受入機関の職員として所属する、受入機関を顧客とするなど様々な形態が想定されます。受入機関でのパートタイム勤務など、個人の状況に合わせた柔軟な勤務、学業体制を組むことが可能です。なお、大学が学生に給与や手当を支払うことはありません。

カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。

DrPHプロジェクトの受入機関を入学以前の所属先にしてもよいですか?

入学前の勤務先を受入機関にすることは認められますが、入学以前の業務内容を単に継続することはDrPHプロジェクトとして認められません。

カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトご覧下さい。

長崎DrPHプログラムの博士学位論文の特徴は何ですか?

長崎DrPHプログラムの博士学位論文は、原著論文(Original Research Article)としての性格を有する必要はありません。既存の科学的知見を活用、統合し、保健政策課題の特定や分析を通して解決策を提案し、解決策を実施する場合はそこから得られた教訓をまとめる文書となります。

カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。

修士の修了から年月が過ぎました / 修士は公衆衛生学ではありません。公衆衛生学の専門知識を補う機会はありますか?

あります。 「補完科目」を設けています。

  • 特に公衆衛生以外の分野から進学する学生の基礎的知識を補完するため,学生の必要に応じ,熱帯医学・グローバルヘルス研究科の博士前期課程で開講している科目(「疫学・統計学Ⅰ」,「疫学・統計学II」「保健システム・政策Ⅰ」,「量的調査法」,「質的調査法」,「医療経済学」)を履修することができます。
  • 学生はカリキュラム・コーディネーターと相談の上,補完科目を履修する必要性について判断します。
  • 補完科目の単位は認定しませんが,各科目で設定する課題や最終試験を受け,知識の到達度を確認します。
  • 補完科目で扱う内容は2年次の筆記試験(Written Qualifying Exam: WQE)の出題対象となりえます。

パブリックヘルス、グローバルヘルス、プラネタリーヘルスの違いは何ですか。

本学環においては、次のとおり位置づけています。

  • パブリックヘルス(公衆衛生学):ヒトの健康問題を集団として把握し、その原因を解明し、適切な対応策を提案し、社会全体の健康改善をめざす学問領域
  • グローバルヘルス:公衆衛生課題のうち、グローバルレベルでの理解や対応が必要な課題に焦点を当てた学問領域
  • プラネタリーヘルス:ヒトの健康を包含する概念であり、ヒトと地球との健全かつ持続的な共存をはかる統合的な学際(超学際)領域

学環とは何ですか?

研究科と同じ位置づけの組織です。長崎大学の目標であるプラネタリーヘルスへの貢献のため、地球規模課題に対して様々な分野を繋ぎ教育研究を展開する意味から「学問の環」「大学と社会の環」をイメージしています。この「学環」は他大学においても学際的教育を実施する組織等で使用されています。

熱帯医学・グローバルヘルス研究科の科目聴講できますか?

公衆衛生以外の分野からの学生も積極的に受け入れるため、入学時点で専門科目を理解するための基礎知識に偏りがある可能性があります。そこで必要に応じて疫学、統計学、保健システム・政策、量的・質的調査法、医療経済学など、熱帯医学・グローバルヘルス研究科博士前期課程で提供されている科目を補完科目として受講することが可能です。なお、補完科目は単位としては認定されません。

学費・経済支援

学費はいくらですか?

学費&経済支援をご覧下さい。

経済支援はありますか?

学費&経済支援をご覧下さい。
いくつかの制度があります。

学費・生活費はいくらかかりますか?

日本学生支援機構の平成30年度の学生生活調査結果によると、大学院博士課程(下宿,アパート、その他)の学費及び生活費の支出平均は約237万円です。

寮はありますか?

日本人向けの寮はありませんが、留学生は専用の寮があります。
詳しくは「長崎大学留学生教育・支援センター」のウェブサイトで確認ください。

相談・照会

キャンパスを訪問することはできますか?

可能です。お問い合わせフォームからご連絡下さい。

問い合わせをすることはできますか?

可能です。お問い合わせフォームからご連絡下さい。

プロジェクト

  1. Emmanuel Ifechukwude Benyeogor

    Academic title
    MPH, FRSPH
    Interests
    Operational research (Decision-making), Systems thinking, Uncertainties and risk communication, Carbon financing, Planetary Health, Anitmicrobial Resistance, Public Health Emeregency Management, Epidemic Intelligence, and Data science, I am a Global Outreach Fellow at the Planetary Health Alliance from January to December 2024. In this role, I attended the PHAM 2024 in Malaysia and now part of the programme committee for the PHAM 2025 in Rotterdam.
  2. Raymond Mufwaya Nsene

    Academic title
    M.D., MPH, MBA
    Interests
    Health System Management, Planetary Health
  3. Nguyen Thi My Hanh

    Academic title
    MPH
    Interests
    Aging, vaccination introduction, environmental health, zoonotic diseases
  4. Mayumi OMACHI

    Academic title
    BA (Nursing), MPH
    Interests
    Maternal, Newborn and Child Health, Nutrition, NCD
  5. Miyako Otsuka

    Academic title
    M.D., MA in Economics
    Interests
    Health emergency, Infectious Diseases, Mather and Child Health, (Conflict Management)
  6. Hiroko Henker

    Academic title
    MD, MPH
  7. Saheed Ibrahim

    Academic title
    Msc
    Interests
    Climate Change and Health, Health System Reserch, Envriromental Management, Health Administration and Management
  8. Jahan Iffat

    Academic title
    Anthropologist
    Interests
    Sexual and reproductive health, marginalized population (e.g. street children, transgender, sex worker, MSM), Planetary health

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