長崎DrPHプログラムについて
長崎DrPHプログラム出願
DrPHとはどのような学位ですか?DrPHとPhDの違いは何ですか?
Doctor of Public Health(DrPH)は、公衆衛生関連の政策立案及び実施に関する高度専門職業人に与えられる博士号です。公衆衛生関連組織のリーダーとしてのキャリアを求める人々のために設計されています。Doctor of Philosophy (PhD)は、特定の研究テーマについての高度な専門性を有する人々に与えられる博士号です。主に研究者や学者としてキャリアを求める人々のために設計されています。DrPHは特定の研究よりも実践に、実践の中でのリーダーシップに重きを置いていると言えるでしょう。
DrPHには誰が出願すべきですか?
DrPHは公衆衛生専門家としてのキャリアを前進させたい方のためにあります。長崎DrPHプログラムは、人々の健康を改善するためには、科学、政策、実践の間にあるギャップを埋めることが重要と考えています。そのようなギャップを認識し、科学的知見を戦略的な行動に変換し、変革を実現させる能力を磨きたい方を求めています。
長崎DrPHプログラムは、保健政策の形成や実践を前進させることに強い意欲と明確なビジョンを持つ方、保健医療に関する様々な学問的背景と専門的な実践経験を有する方を歓迎します。公衆衛生や医学分野の学位を持っている必要はありません。
もし、あなたが次のような想いを持っていれば、長崎DrPHプログラムに応募すべきでしょう。
- 現実の公衆衛生問題を解決するのがいかに難しいか気づいている
- 人々の健康を改善するために保健政策、戦略、システム、組織を利用することを目指している
- 公衆衛生に関する研究者や学者としてのキャリアよりも、公衆衛生に関する実務プロフェッショナルやリーダーとしてのキャリアに関心がある
- 公衆衛生専門家として、ハイレベルなリーダーとしての責任を負う覚悟がある
概要の「誰が出願すべきか」をご覧下さい。
長崎DrPHプログラムの特徴について教えてください。
概要の「なぜ長崎DrPHプログラムか」をご覧ください。
長崎DrPHプログラム修了後の進路はどのようなものですか?
長崎DrPHプログラム修了者は、公衆衛生分野に変革をもたらすリーダーになることが期待されています。長崎DrPHプログラムの教育課程で得た知識やスキルを駆使し、中央省庁、自治体、保健医療サービス機関、病院、国際機関、援助機関、NGO、財団、大学、研究所、シンクタンク、企業などで働くこととなるでしょう。どこで働くにせよ、DrPH修了者の役割は公衆衛生研究を効果的な政策、プログラム、プロジェクトに変換し、人々の健康を改善することです。
概要の「長崎DrPHプログラム修了後の進路」をご覧下さい。
長崎DrPHプログラムに定員はありますか?
長崎DrPHプログラムは毎年5人の学生を受け入れます。
最高水準の教育研究環境を提供するために人数を限定しています。
入試情報の募集人数をご覧下さい。
長崎DrPHプログラムの応募要件はどのようなものですか?
募集要項をご覧下さい。
学位に関し、公衆衛生修士号を持っていなくとも受験できますか?
修士(公衆衛生学)と同等以上の学位号保有者は受験できます。
募集要項をご覧下さい。
「関連分野における実務経験」の関連分野とは何ですか?
関連分野として公衆衛生のほか,保健医療,健康科学,自然環境,社会開発,平和構築,国際協力,公共政策,組織経営など幅広い分野を考慮します。政府・民間部門を問いません。勤務地の国内外を問いませんが、開発途上国における経験があることが望ましいです。
入試情報をご覧下さい。
関連分野における実務経験にインターンやボランティア活動は入りますか?
原則としてインターンやボランティア活動等は実務経験とはみなしませんが、別途考慮します。
入試情報をご覧下さい。
「英語による授業科目の受講や研究指導を受けるに必要な英語力」とは具体的に何ですか?
英語を第一言語としない候補者の場合、CEFR B2レベル(IELTS 5.5、TOEFL iBT 72、Duolingo English Test 100)を標準条件としています。標準条件に満たない者の受験を制限するものではありません。
入試情報をご覧下さい。
修業年限は何年間ですか?
長崎DrPHプログラムの修業年限は3年間です。
入試情報の修業年限をご覧下さい。
入学時期はいつですか?選ぶことができますか?
長崎DrPHプログラムは毎年10月始めに開講します。
長崎DrPHプログラムの学生はDrPHプロジェクトに進む前に専門科目を履修する必要があります。専門科目の日程は固定されており、学生は10月始めのDrPHプログラムの開講時期から学習を始めることが必要です。
入試情報の入学時期をご覧下さい。
選抜方法はどのようなものですか?
出願前に指導教員を決める必要はありますか?
必要ありません。
出願前に教員にコンタクトすることは可能です。
出願時に研究計画書を提出する必要はありますか?
必要ありません。
研究については、DrPHプロジェクトの説明をご覧ください。受入先も出願前に決める必要はありません。
過去の入試実績はどのようなものでしょうか?
【2022年度】
- 受験者は7名、合格者数は5名でした。
- 合格者の内訳は、留学生3名(アフリカ、アジア)、日本人2名でした。
- 合格者の職種は様々でした。
【2023年度】
- 受験者は10名、合格者数は5名でした。
- 合格者の内訳は、留学生3名(アフリカ、アジア)、日本人2名でした。
- 合格者の職種は様々でした。
入学前にDrPHプロジェクトの受入機関を決める必要はありますか?
必要はありません。入学後に学生が主体的に計画し、教員が助言や支援を行います。
カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。
出願締切と選抜試験の時期はいつですか?
出願締切は4月、選抜試験は5月を予定しています。
詳しくは募集要項をご覧下さい。
長崎にはどのぐらいの期間滞在する必要がありますか?
長崎DrPHプログラムは修業年限を3年とする博士後期課程であり、1年次〜2年次前半はフルタイムの学生として原則長崎において学業に従事します。2年次後半からのDrPHプロジェクト期間は、受入機関でのパートタイム勤務など個人の状況に合わせた柔軟な勤務、学業体制を組むことができます。
詳しくはカリキュラムをご覧下さい。
修了時に授与される学位の名称は何ですか?
日本語が博士(公衆衛生学)、英語がDoctor of Public Healthです。
カリキュラム
カリキュラムはどのようなものですか?
カリキュラムをご覧下さい。
DrPHプロジェクトはどのようなものですか?
カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。
DrPHプロジェクトの受入機関と学生の関係はどのようなものですか?
受入機関との関係は、受入機関の職員として所属する、受入機関を顧客とするなど様々な形態が想定されます。受入機関でのパートタイム勤務など、個人の状況に合わせた柔軟な勤務、学業体制を組むことが可能です。なお、大学が学生に給与や手当を支払うことはありません。
カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。
DrPHプロジェクトの受入機関を入学以前の所属先にしてもよいですか?
入学前の勤務先を受入機関にすることは認められますが、入学以前の業務内容を単に継続することはDrPHプロジェクトとして認められません。
カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトご覧下さい。
長崎DrPHプログラムの博士学位論文の特徴は何ですか?
長崎DrPHプログラムの博士学位論文は、原著論文(Original Research Article)としての性格を有する必要はありません。既存の科学的知見を活用、統合し、保健政策課題の特定や分析を通して解決策を提案し、解決策を実施する場合はそこから得られた教訓をまとめる文書となります。
カリキュラムの授業科目:DrPHプロジェクトをご覧下さい。
修士の修了から年月が過ぎました / 修士は公衆衛生学ではありません。公衆衛生学の専門知識を補う機会はありますか?
あります。 「補完科目」を設けています。
- 特に公衆衛生以外の分野から進学する学生の基礎的知識を補完するため,学生の必要に応じ,熱帯医学・グローバルヘルス研究科の博士前期課程で開講している科目(「疫学・統計学Ⅰ」,「疫学・統計学II」「保健システム・政策Ⅰ」,「量的調査法」,「質的調査法」,「医療経済学」)を履修することができます。
- 学生はカリキュラム・コーディネーターと相談の上,補完科目を履修する必要性について判断します。
- 補完科目の単位は認定しませんが,各科目で設定する課題や最終試験を受け,知識の到達度を確認します。
- 補完科目で扱う内容は2年次の筆記試験(Written Qualifying Exam: WQE)の出題対象となりえます。
パブリックヘルス、グローバルヘルス、プラネタリーヘルスの違いは何ですか。
本学環においては、次のとおり位置づけています。
- パブリックヘルス(公衆衛生学):ヒトの健康問題を集団として把握し、その原因を解明し、適切な対応策を提案し、社会全体の健康改善をめざす学問領域
- グローバルヘルス:公衆衛生課題のうち、グローバルレベルでの理解や対応が必要な課題に焦点を当てた学問領域
- プラネタリーヘルス:ヒトの健康を包含する概念であり、ヒトと地球との健全かつ持続的な共存をはかる統合的な学際(超学際)領域
学環とは何ですか?
研究科と同じ位置づけの組織です。長崎大学の目標であるプラネタリーヘルスへの貢献のため、地球規模課題に対して様々な分野を繋ぎ教育研究を展開する意味から「学問の環」「大学と社会の環」をイメージしています。この「学環」は他大学においても学際的教育を実施する組織等で使用されています。
熱帯医学・グローバルヘルス研究科の科目聴講できますか?
公衆衛生以外の分野からの学生も積極的に受け入れるため、入学時点で専門科目を理解するための基礎知識に偏りがある可能性があります。そこで必要に応じて疫学、統計学、保健システム・政策、量的・質的調査法、医療経済学など、熱帯医学・グローバルヘルス研究科博士前期課程で提供されている科目を補完科目として受講することが可能です。なお、補完科目は単位としては認定されません。
学費・経済支援
学費はいくらですか?
学費&経済支援をご覧下さい。
経済支援はありますか?
学費&経済支援をご覧下さい。
いくつかの制度があります。
学費・生活費はいくらかかりますか?
日本学生支援機構の平成30年度の学生生活調査結果によると、大学院博士課程(下宿,アパート、その他)の学費及び生活費の支出平均は約237万円です。
寮はありますか?
日本人向けの寮はありませんが、留学生は専用の寮があります。
詳しくは「長崎大学留学生教育・支援センター」のウェブサイトで確認ください。
相談・照会
キャンパスを訪問することはできますか?
可能です。お問い合わせフォームからご連絡下さい。
問い合わせをすることはできますか?
可能です。お問い合わせフォームからご連絡下さい。