取得学位・資格
博士(地域研究) 京都大学 2009年
個人/所属ウェブページ
https://www.hss.nagasaki-u.ac.jp/archives/professors/18674
経歴
2009-2022 大阪産業大学(客員講師、講師、准教授)
2022- 長崎大学(准教授)
研究活動
- バナナに関する人類学的研究
- アフリカのてんかん「うなづき症候群」に関する学際的研究
- ホースセラピーにおける人―動物関係の研究
現在の主な研究活動地域
- ウガンダ、日本、パプアニューギニア、マレーシア、台湾
最近の5つの出版物
- Robert Colebunders, Joseph Nelson Siewe Fodjo, Olivia Kamoen, Luís-Jorge Amaral, Amber Hadermann, Chiara Trevisan, Mark J. Taylor, Julia Gauglitz, Achim Hoerauf, Yasuaki Sato, Katja Polman, María-Gloria Basáñez, Dan Bhwana, Thomson Lakwo, Gasim Abd-Elfarag & Sébastien D. Pion 2024. Treatment and prevention of epilepsy in onchocerciasis-endemic areas is urgently needed. “Infectious Disease of Poverty” 13-5.
- Odani Shingo, Tanaka Keisuke, Kitalong Christopher, Yin Nwe Yin, Komatsu Kaori, Sato Yasuaki, Kitanishi Koichi, Shikata-Yasuoka Kagari 2023. A Regional history of Oceania viewed through the genealogy of banana cultivars of Japan and Palau. “People and Culture in Oceania” 38:17-33.
- 佐藤 靖明(2022)「ウガンダにおける遺伝子組み換えバナナと農民の受容」『アフリカ研究』101: 35-47.
Yasuaki Sato 2022. Farmers’ receptiveness to genetically modified bananas in Uganda: In relation to the landrace diversity and variety selection practices. “Journal of African Studies”, 101:35-47. (in Japanese) - 佐藤靖明・池谷和信(2020)「人類とバナナ」『ビオストーリー』34:6-11.
Yasuaki Sato and Kazunobu Ikeya 2020. Humankind and bananas. “Biostory” 34:6-11.(in Japanese) - 佐藤靖明・池谷和信(2020)「バナナから見た地球―『3つの波』の人類誌」『ビオストーリー』34:32-33.
Yasuaki Sato and Kazunobu Ikeya 2020. The earth viewed from bananas: An anthropology of “three waves. “Biostory” 34:32-33. (in Japanese)
メッセージ
人類学のうち、人と人以外の動植物との関係を扱う民族生物学を専門としています。とくに、グローバルな作物・食べ物であるバナナについて、各地での栽培・利用・分類について調べるとともに、バナナの遺伝的多様性も調べています。これらをとおして人間とバナナのつくる世界を描き出し、現代に暮らす私達の位置づけを浮き彫りにしたいと考えています。
もう一つの専門は、アフリカ地域研究です。とくに、東アフリカのウガンダをフィールドにして、原因不明のてんかんである「うなづき症候群」の原因とともに、現地の人びとの生活の実情に合わせたケアの方法を考えています。てんかんは世界のあらゆる地域で広くみられる病気であるため、人類の一般的な課題にもつながっています。
これらの研究における問いは、細分化された一つの分野だけでは決して解けないものです。フィールドワークをとおした地域の「全体的理解」をとおして、プラネタリーヘルスにアプローチしています。